S.R.さん

金属粉末製造部門

2011年新卒⼊社

金属粉末を極める 大切にしたい仲間とのコミュニケーション

24時間体制で⾦属粉末を製造

「鋳込み(いこみ)」と呼ばれる仕事で、アトマイザーを使って溶けた⾦属を粉砕する工程が私の担当です。私の職場では5⼈1組の製造班を組み、24時間、3交替制で金属粉末を製造しています。⾦属粉末をつくる⼤きな機械装置、フォークリフトやクレーンが動き回る⼯場など、会社は⽇常⽣活とは別世界です。

⼊社して10年になり、現在は北インター事業所の新しい⼯場で、製造班の班長として、製造⽅法や製品の規格を安定させるといった業務を主として行っています。粉末の形状やサイズなど、決められた規格の製品をつくるために設備の調整などが必要になってきます。

⾃分たちがつくる製品の品質を向上させて、これからもお客様の要望にあった⾦属粉末をつくっていきたいと思います。

ものづくりをするなら地元の企業で

学⽣時代、溶接や旋盤、プログラミングなどを学びました。⾦属加⼯や、鉄・ニッケルなど⾦属材料の名前も授業で習っていたため、学⽣時代の学びを活かすために、将来働くならば製造業など、何か物をつくる業種がいいと考えていました。

また、家族の意⾒もありましたが、慣れ親しんだ地元で働きたいという想いが強くありました。

就職活動を行うなか、たくさんの求⼈情報から最初に⽬に⼊ったのは「エプソン」の四⽂字です。全国的に有名な会社が⼋⼾にもあるんだなと、興味を持ちエントリーしたのを覚えています。

⾃分の⼒でトラブル解決にやりがい

設備のトラブルを⾃分の⼒で解決できた時にやりがいを感じます。⼯場内で起こったトラブルに対し説明書を読み、さらに⾃分の持っている知識を駆使して、早急に対処できた時はとても嬉しく思います。

業務中に⼤切にしていることは、現場で働く仲間が怪我なく⼀⽇の業務を終えることです。鋳込みは熱い現場で⾏うため危険が伴います。誰かが怪我をしてしまったら、機械装置だけでなく会社全体が⽌まりかねません。班⻑として、現場にいる全員が怪我をしないように普段からコミュニケーションを積極的に取りながら業務を進めています。

年齢が近い仲間が多いので指導しやすく、意⾒を交換しやすい職場環境です。

⼀貫して⼯程を任せられるスペシャリストに

北インター⼯場は新しくできたばかりなので、鋳込みにばらつきが出るなどまだ改善点があります。製造している⾦属粉末は⼤きさや形が重要になりますので、どの班がつくっても同じ⾦属粉末がつくれるように細かい設定を決め、徹底的に鋳込みの安定化を図りたいと考えています。

また、社内には⾃分が知らない設備がたくさんあります。経験したことがない工程もあるので、最初から最後まですべての工程、そしてそれに用いる設備を⼀貫して理解できるようになりたいと思っています。

毎⽇が同じではない 刺激あるものづくり

粉末製造は同じ作業を繰り返したり、ずっと同じ環境でつくったりしているわけではないので、毎⽇違った刺激があることが⼀番の魅⼒です。機械装置は季節や気温によって少しずつ動きに違いがあり、同じ状態を維持できるよう、⾃分でメンテナンスをして調節するのが醍醐味です。毎回違いがあることが大変ではありますが、その分⾯⽩いと感じます。

職場では意⾒や考えを尊重してもらえる雰囲気があり、若⼿社員が責任のある仕事を任せられることも多々あります。

⼈間関係を築く会話を⼤切に

製造業は1⼈では成り⽴ちません。チームで意⾒を出し合い、実験と修正を繰り返しながら1つのものをつくっていきます。仕事で悩んだ時にお互いに相談し合えるよう、⼈間関係を築くためにも「報・連・相(ほう・れん・そう)」(報告・連絡・相談)を⼼掛けて、学生のうちからコミュニケーション能⼒を⾝につけてほしいと思います。

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